Wi-Fi接続ネットワークのWindows 11で仮想プライベートネットワーク(VPN: Virtual Private Network)を使っており、ネットワークのパフォーマンスに問題を感じているのであれば、2023年8月の累積更新プログラムで問題が解消する可能性がある。
Microsoftは7月26日(米国時間)、「July 26, 2023—KB5028254 (OS Build 22621.2070) Preview - Microsoft Support」において、2023年7月26日版の累積更新プログラム「KB5028254」で仮想プライベートネットワークに関する問題を修正したと伝えた。
説明によると、現在の実装ではアグレッシブスロットリングアルゴリズムを使っている無線メッシュネットワークにおいて仮想プライベートネットワークを使っている場合、過剰なアドレス解決プロトコル(ARP: Address Resolution Protocol)がネットワークゲートウェイへ送信されることでネットワークのパフォーマンスが低下するという問題が発生しているという。2023年7月26日版の累積更新プログラムKB5028254でこの問題が修正されており、該当する問題に遭遇している場合、アップデートを適用することで問題が解消する可能性がある。
KB5028254はほかにもスリープからのシステムレジューム後に特定のディスプレイやオーディオデバイスが見つけられなくなる問題が修正されているほか、輝度をより正確に改善する修正、ウィジェットに影響を与える問題を修正などが含まれている。問題がなければ、この修正は2023年8月のWindows 11向け累積更新プログラムで適用される見通し。
2023年8月の累積更新プログラムの配信よりも前に適用することもできるが、本稿執筆時点ではプレビュー版であることに注意が必要。適用して問題が発生した場合は、ロールバックするなどして元に戻すことなどで対処可能。