ルネサス エレクトロニクスは7月27日、2023年第2四半期(4-6月期)の決算概要を発表した。
それによると同四半期の売上高は前年同期比2.2%減、前四半期比2.5%増の3687億円、営業利益は前年同期比11.1%減、前四半期比3.4%増の1291億円、為替の影響を除いた親会社の所有者に帰属する当期利益は1082億円としている。
事業別で見ると、自動車向けが前年同期比3.4%増、前四半期比0.7%増の1694億円、産業・インフラ・IoT向けが前年同期比6.6%減、前四半期比4.1%増の1965億円としており、為替の影響を除くと、自動車向けが前年同期で27.0%減、前四半期比で1.1%減となっているほか、産業・インフラ・IoT向けが前年同期で12.3%減、前四半期比で2.5%増としている。
また、同四半期の前工程工場の稼働率は6インチ、8インチ、12インチいずれも低下しており、平均で60%前半にとどまった。同社では生産調整の影響で、想定よりもやや下回る結果となったと説明している。また、第3四半期については、フラットに推移するものとの予測を示している。
第3四半期に関しては、売上高は3700億円±75億円(中央値で前年同期比4.5%減、前四半期比0.3%増)を見込むとしている。また、研究開発費を若干増加させ、主に自動車向けIGBTやSiC、SoCの第5世代品の開発を加速させる計画ともしている。
なお、同社の柴田英利 代表取締役社長 兼 CEOによると、同四半期の結果はほぼ想定通りであったが、第3四半期以降については、中身を見ると着実に上がっているところもあるが、全体的には不透明な状況が続くとの見通しを示しており、当面の間は安全運転を続けていくとしている。