Check Point Software Technologiesは7月25日(米国時間)、「How Generative AI Affects Mobile Security - Check Point Blog」において、モバイルセキュリティにおける生成AI(Generative Artificial Intelligence)の影響について伝えた。ChatGPTやGoogle BardなどのAIツールは登場するとともに人気を博し、われわれの日々のタスクや作業の効率性および生産性に役立てられている。その一方でこれらのツールが悪用されている事実もある。
同社は、生成AIツールの悪用に関してはモバイルデバイスも例外ではなく、悪意のあるアプリをダウンロードしたり、フィッシング攻撃の被害にあう可能性が高いと指摘している。
その理由として、モバイル デバイスは画面が小さいため、アプリケーションや通知が大量にあるとユーザーの注意が散漫になり、悪意のあるリンクをクリックしたり、悪意のあるファイルのダウンロードを回避したりすることが難しいことが挙げられている。
機密データの漏洩や内部情報の窃取を防ぐことを目的に社内のデバイスやネットワークでのAIツールの利用を禁止する企業も現れている。しかしながら、モバイルデバイスの個人利用と仕事上での使用の境界線が曖昧になっていることから、従業員のモバイルがソーシャルエンジニアリングやフィッシングなどの脅威にさらされやすくなってしまっている。
企業や組織においてモバイルデバイスは、高度化するサイバー攻撃から保護しなければならない対象となっている。モバイルデバイスを保護するには高度なセキュリティテクノロジーが必要とされており、モバイルデバイスが組織への侵入口として機能することから予防的なセキュリティ機能の重要性が求められている。AIの進化に対抗するため、セキュリティソリューションもAIと機械学習技術を活用することが望まれている。