KDDIは7月25日、クラウド型セキュリティサービス「Cisco Umbrella」について、低価格を特徴とする「DNS Security Essentials」および「DNS Security Advantage」と、セキュリティの強化を図った「Secure Internet Gateway (SIG) Advantage」の3パッケージを9月1日に追加することを発表した。

今回3つのパッケージを追加することで、ユーザーの環境やネットワーク規模、予算などに応じて柔軟にセキュリティサービスを選択できるよう支援し、オフィスとテレワークでのハイブリッドワークをサポートする。8月1日から無償トライアルの受付を開始する。

DNS Security Essentialsは、DNSレイヤーセキュリティに機能を絞ったシンプルなパッケージとして展開。安価にインターネットセキュリティ対策を行いたい、設定変更を最小限に実施したいユーザーが対象だという。

社内のDNSサーバーの設定を変更し、Cisco Umbrella DNSへ向けることで、既存ネットワーク環境に導入可能だ。社内ネットワークのみならず、社外でのモバイル接続時にもユーザーを保護できるとのことだ。フィッシングやマルウェア、ボットネットおよび危険なカテゴリに属するドメインをブロックする機能を提供する。

DNS Security AdvantageはDNS Security Essentialsに機能を追加したセキュリティ強化版パッケージ。インターネットやクラウドセキュリティ対策を安価に実施したいユーザー向けとなる。「インテリジェントプロキシ(選択的プロキシ)」を追加し、疑わしいサイトへのアクセスはプロキシでアクセスし、SSL(HTTPS)通信を復号して検査を実施する。

Secure Internet Gateway (SIG) Advantageは、Secure Internet Gateway (SIG) Essentialにさらに機能を追加した最上位版のパッケージに相当。ゼロトラストの導入や、機密情報のクラウドへのアップロード、クラウドファイアウォールによるアプリケーション制御を支援する。HTTPS通信の復号化やWebフィルタリングなどのWebセキュリティ「セキュアWebゲートウェイ」を提供する。

同パッケージでは、クラウド型ファイアウォール機能のアクセス制御において、アプリケーション制御するL7ファイアウォールや不正侵入防止システム(IPS)を提供する。「DLP(Data Loss Prevention)機能」によりパケットを監視してブロックすることで、機密情報の紛失や流失など、情報漏えいの対策を強化している。

提供料金は以下の通り。Cisco Umbrella単体で申込みが可能な「Standardプラン」と、対象サービスとのセット利用でより安価に導入可能な「SASEプラン」の2プランで展開する。

  • 各パッケージの提供価格

    各パッケージの提供価格