Infineon Technologiesは、同社のEXCELON FRAMファミリとして、車載用シリアルFRAM向けの1Mビット品「CY15B201QN-50SXE」ならびに4Mビット品「CY15B204QN-40SXE」を発表した。

2製品ともに、AEC-Q100グレード1に適合し、拡張温度範囲(-40℃~+125℃)をサポート。SPIモードでは最大50MHz、Quad SPI(QSPI)モードでは最大108MHzの速さでの読み出し/書き込みが可能なほか、読み出し/書き込みサイクルは10兆回としており、10μs間隔でデータを書き込んだ場合でも20年以上のデータロギングが可能だとしている。

自動車分野におけるデータロギングに対する要件は、電子システムの幅広い利用傾向や業界の規制により、エアバッグ安全システム、エンジン制御システム、バッテリー管理システムで、高信頼性の不揮発性メモリの使用が推奨されるようになってることを背景に高まっており、それぞれのユースケースに応じた最適な容量に対する要求の高まりを受け、今回の2製品の追加を決定したと同社では説明している。

なお、2製品ともに1.8~3.6Vで動作し、標準8ピンSOICパッケージで提供される。いずれもすでに量産を開始しており、2023年末までにQuad SPIインタフェース版を発売する予定だとしている。

  • EXCELON FRAMファミリ

    EXCELON FRAMファミリのパッケージイメージ