ソフトバンク子会社のビー・ビー・バックボーン(BBバックボーン)、ケアコム、サイバーコムは7月25日、病院や介護施設向けに、自営PHSの後継規格であるsXGPに対応した「VoLTEナースコール」を開発したと発表した。
専用のアプリとケアコムのナースコールと連動することで、sXGP方式での高品質なVoLTE(LTEの高速データ通信ネットワーク上で音声通話を実現する技術)の音声通話ができるという。また、プライベートネットワークであるsXGPでVoLTEを利用することで、Wi-Fiと併用しながら、VoIP(IPパケット通信で音声を運ぶ技術)より高品質なPHS同等の音声通話ができるようになる。
これまでスマートフォン(スマホ)でナースコールの着信および応答通話をするには、電話交換機各社が提供するVoIPアプリが必要だった。しかし、同アプリをスマホにインストールすることで、普段スマホの発着信で利用している標準電話機能でナースコールの受信ができるようになる。
また、呼出があったベッド番号や患者氏名、呼出種別(緊急、一般、トイレ介助、点滴終了、脱落警報)、連動した機器のアラートの名称など、今までVoLTEでは不可能であった、ナースコールから送られるテキスト情報が着信時に表示できるようになるとのことだ。