サテライトオフィスは7月24日、ダークウェブへの情報漏洩調査サービス「Zero Darkweb」の提供を開始したことを発表した。同サービスでは、AI利用とともに、世界最大級の情報セキュリティ国際会議「Defcon」や日本の「CODE BLUE」などホワイトハッキング大会で受賞したホワイトハッカーが、ダークウェブ上のデータを収集して分析した上で、独自ソフトを用いて企業の情報漏洩を調査し、精度の高いレポートを提供する。
ダークウェブはGoogle、Yahooによる一般的な検索では表示されることがなく、VPNなどの専用ツールやブラウザを必要とするWebサイト。同サイトでは、仮想通貨を使った禁止薬物の取引、マルウェアやランサムウェアなどの悪性プログラムの開発・販売などのほか、個人情報や企業のアカウント情報、機密情報などを販売している。
ダークウェブは企業活動の脅威となっているものの、企業におけるリスク認識は低く、専門家が少ないため自社で対応することが難しいとされている。また、外部調査も高額で対策が行われていないのが実情であることから、同社は中小企業でも導入しやすいリーズナブルな同サービスを提供開始した。
同サービスの特徴は、ダークウェブに流出したIPアドレス、メールアドレス、文書、ハッキングされたデバイス情報を調査し、流出ルートと原因の把握、ダークウェブに登録されている情報の削除を実施する点。
そのほか、流出された情報を常時自動検知、攻撃される可能性があるIPアドレスの調査、調査レポートで漏洩・対応状況を確認といった内容も含まれる。
同サービスの提供価格は、調査ドメイン数1のベーシックプランが月額5万円、調査ドメイン数3と年に1回のアナリティクスproレポート(原因、対策提示)が包含されたスタンダードプランが月額10万円、調査ドメイン数8と年に3回のアナリティクスproレポート(原因、対策提示)が入ったプレミアムプラン月額15万円となっている(すべて税別)。