人工知能や機械学習などに関する教育事業を展開するキカガクは7月20日、DX(デジタルトランスフォーメーション)人材に関するラーニング・アセスメントプラットフォーム「キカガク for Business」において、「デジタルスキル標準アセスメント」を8月末にリリースする予定であることを明らかにした。同サービスは全社員を対象とした「DXリテラシーアセスメント」とDXを推進する専門人材を対象とした「DX推進スキルアセスメント」の2種で構成される。
全社員向けのDXリテラシーアセスメントは、組織や年代や職種を問わずに誰もがDXリテラシーのレベルを定量的に測定できるテストだ。経済産業省のDXリテラシー標準の指針に基づいて、DXの推進に必要となるマインドやスタンス、知識、思考力をテストし、個人のリテラシーレベルを可視化する。
一方のDX推進人材向けのDX推進スキルアセスメントは、DXを推進する主な人材として選出された社員がデジタルスキルを定量的に測定するためのテストを提供する。全人材類型に共通する5つのカテゴリーと12のサブカテゴリースキルを包含した問題で、DX推進スキル標準で定義される5つの人材類型別にレベルを判定する。
これらの2つのテストを提供するデジタルスキル標準アセスメントは、全60問を1年間で3回受検可能だ。設問はDXリテラシー標準に関する36問とDX推進スキル標準に関する24問から構成されており、各アセスメントサービスで利用できるとのことだ。
同社は今回このアセスメントを提供することで、組織全体のデジタルスキルの可視化とDX推進人材の現状把握が可能になるとしている。これにより、目指すべき人材要件を定義できるようになり、人材育成のための効果的な育成プログラムも提案する。