東京エレクトロン デバイスは7月20日、生成AI(人工知能)と社内情報を連携する方法を学べる有償トレーニング「Try it! Azure OpenAI Service」の提供を開始すると発表した。
同サービスは、Microsoft社が提供している生成AI「Azure OpenAI Service」をMicrosoft Azure上で社内利用するために必要なトレーニングを行うサービス。社内情報を著作権侵害や情報漏えいなどのリスクも考慮した上で安全に生成AIと連携する方法を解説するもの。自社独自の仕様にカスタマイズする上で必要となるAPIやプロンプトエンジニアリングの基礎知識の習得、PoC(Proof of Concept)開発前のシステム環境設定や自社データとの連携検証が可能だ。提供価格は1社あたり30万円。
トレーニングはオンラインで実施する。Azureのノーコード/ローコード開発プラットフォームである「Power Platform / Azure Logic Apps」を使用して、社内データに関する問い合わせをTeamsのチャット機能を使って行う仕組みが学べる。また、学習で使用したサンプルソースは提供し、顧客環境の適用に関するQAにも対応するとのこと。
同社は今後、Azure OpenAI Serviceを使って社内ナレッジやFAQ、製品情報などを利用し業務効率化を目指す企業を対象に、年間100社に「Try it! Azure OpenAI Service」トレーニングを実施するという。さらに、生成AIの活用で学習した知見を生かして独自サービスの展開を目指す企業に対し、Microsoft Azureを利用した開発支援ならびにソリューション構築支援を行うとのことだ。