埼玉県は7月18日、デジタルを活用して業務を効率化し、職員の力をより創造的な業務に振り向けていくため、7月20日から庁内で完結する業務における生成AIの活用を開始することを発表した。

生成AIの利用にあたっては、「安全に使える環境整備」「スキルに見合った活用範囲」「職員のスキルアップ」という3つの要素を三位一体で進める方針。安全な環境で生成AIを使いながら、職員のスキルを高め、段階的に活用範囲を広げていく。

生成AIを安全かつ的確に活用するため、必要となる8つのルールを定めたガイドラインを策定した。このガイドラインでは、「生成AIを利用するには、事前に講習を受講すること」「機密情報の入力は禁止」など職員が遵守すべき事項を定めている。

加えて、活用範囲に応じた講習を受講することも定めており、生成AIの入門編となるレベル1の講習は、生成AIの基本知識や遵守すべきルールを学ぶもの。効果測定テストに合格すると、庁内で完結する事務に生成AIを活用することができる。

今月20日に開始するレベル1の取り組みの主な目的は、情報収集、アイデア出し、文章要約など庁内で完結する事務に生成AIを導入し、職員が日常的にAIを使いながら、プロンプト(AIに対する指示)のスキルを高めていくことにあるという。