マネーフォワードは7月18日、「マネーフォワード クラウド契約」のオプションサービスとして、締結前の契約書作成や審査の工程を一元管理できる「案件管理オプション」の提供を開始した。
マネーフォワード クラウド契約は、契約書の作成、申請・承認、契約締結、保存、管理までをクラウド上で完結できる電子契約・契約書管理サービス。
昨今、契約書の作成や審査業務のコミュニケーションにおいて、メールだけでなく、チャットなど、ツールの多様化が進んでいるほか、契約業務全体で稟議システム、電子契約システム、文書管理システムといった各工程に応じたシステムを併用することで、複数のツールに運用や管理が分散している現状がある。
そのため、法務担当者は契約に至るまでの経緯の確認や過去の案件の参照、事業部、社外の顧客、弁護士などとのスムーズな情報連携が難しく、審査に必要な情報を取得する手間が負荷となっているという。さらに、複数のツールを導入することで、各ツールの利用や連携開発にかかるコストや、アカウント管理、従業員への導入教育も企業の負担となっている。
今回の案件管理オプションの提供により、契約書についての法務相談から作成、申請・承認、契約締結、保存、管理までの一連の契約業務をワンストップで実行できる。契約業務に必要な工程をマネーフォワード クラウド契約上で管理が可能になり、審査に必要な情報を確認することができるという。
また、ワークフロー機能との連携で審査後の稟議までシームレスに実行できるとともに、締結が完了した契約情報との自動紐付けにより、契約の更新時に締結に至った経緯を関係者が簡単に確認できる。
さらに、AIを活用した契約書レビュー支援システムを導入すれば、審査業務の自動化・効率化を可能としている。主な特徴として、契約書のバージョンを自動管理し、審査経緯の記録をクラウド上で管理し、ワークフローとの自動連携で審査後の稟議、電子契約までシームレスに対応。
今後、契約相手先とのコミュニケーションの管理や契約書の雛型管理、法務担当者のタスク管理なども「マネーフォワード クラウド契約上で実行できるよう開発を進めていく考えだ。