企業や組織のチームワークや、自律型組織づくりを支援するサイボウズ チームワーク総研は7月18日、年上の部下がいる(以下、年下の上司)1500人、上司が年下である(以下、年上の部下)1000人を対象に実施した「年上の部下へのマネジメント」に関する意識調査の結果を発表した。
年下の上司に対して、年上の部下との「仕事のやりやすさ」を、年上の部下に対して、年下の上司との「仕事のやりやすさ」を聞いたところ、共に76%が「やりやすい」と回答した。
年下の上司側の「やりやすい理由」上位3位は、年上の部下は「仕事を任せられる」「相手が聞く耳を持っている」「相手のスキルや経験が十分」となり、仕事への信頼に関わる理由が見られた。
一方、年上の部下側では、年下の上司は「相手に上から目線がない」「相手が聞く耳を持っている」「相手が話しかけやすい雰囲気」という意見が上位となり、接しやすさ・相談しやすさに関わる理由が上位となっている。
年下の上司に対し、「自身が年下の上司で、苦労したこと」を自由回答で聞いたところ、「年上の部下の固定化したやり方・考え方」「年上の部下に気を遣い、伝え方が難しい」「年上の部下と他メンバーとの、関係調整」といった意見が見られた。
また、「年上の部下の価値観は、なかなか変わらない」「年上の部下は、所属チームの人間関係に置いて気を遣う」という意見について、年下の上司の過半数が「そう思う」と回答している。
年上の部下に関する意見を、年下の上司、年上の部下、両者に聞くと、年下の上司の回答では「若い人の手本となるべき」80.8%、「所属チームのパフォーマンス発揮の主力となるべき」74.6%、「あれこれ指導しなくても、自走して成果を出すべき」73.2%、「上司に適切な助言やアドバイスをするべき」62.7%と、いずれも高い傾向となった。年上の部下の回答でも、同様の傾向を示しており、上司部下ともに、年上の部下への期待がみられる結果となっている。