NECネッツエスアイは7月18日、北海道更別村に新たな拠点「十勝イノベーションセンター」を設置したと発表した。今回の取り組みは、自治体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に注力する同社が、顧客の近くに拠点を設置することで密接な連携を実現し、顧客の地域課題解決をより加速させることを目的としている。
近年、自治体におけるDXへの関心は高まっている一方で、地方自治体にはそれらを担う人材やノウハウなどの面で課題があり、思うようにデジタル技術の活用による業務改革を進められていないという現状がある。
そのなかで、更別村は「更別村SUPER VILLAGE構想」のもと、農業・医療・移動交通のスマート化やデジタル技術を用いた健康管理・村民交流の実現などを目指し、「デジタル田園都市国家構想推進交付金(デジタル実装タイプTYPE3)」の活用などを通じて仕事と暮らしの両面でデジタル技術の活用を積極的に進めている。
このような先進的な自治体に対し、同社は、自らがネットワークの構築・運用で培った高い技術力・ノウハウや、これまでに全国の自治体のDX推進を支援してきた実績・経験を活かし、持続可能で豊かなまちづくりに貢献する。
同社は、中期経営計画「Shift up 2024」のテーマの1つとして、顧客との共創実践をベースに、より高い顧客価値を継続的に提供する「スパイラル型成長モデル」の実現を掲げている。このモデルの体現に向けて、同社は更別村との共創を通じた自らの提供価値の向上に努め、このたびの取り組みで培ったノウハウをさまざまな自治体に展開していく考え。