Microsoftは7月13日(米国時間)、Office製品向けの新しいデフォルトフォントとして「Aptos」(旧名称:Bierstadt)を採用したことを発表した。Office製品のデフォルトフォントとしては2007年以来「Calibri」が採用されてきたが、約16年ぶりにそれが変更されることになる。Microsoftは同日よりWord、Excel、PowerPoint、Outlook向けに新しいデフォルトフォントのロールアウトを開始し、数カ月かけて全ユーザーに展開するという。

Microsoftは、2021年4月にMicrosoft 365用のデフォルトフォントを刷新する計画を発表。「Grandview」「Seaford」「Skeena」「Tenorite」「Bierstadt」の5つのフォントを候補として、ユーザーからのフィードバックを募集していた。その中で最も共感を呼んだものが、フォントデザイナーのSteve Matteson氏によって作成された「Bierstadt」であり、正式採用にあたって名称が「Aptos」に変更された。Steve Matteson氏はWindows VistaたMicrosoftのロゴなどで採用されている「Segoe」を考案したデザイナーである。

  • A change of typeface: Microsoft’s new default font has arrived|by Microsoft Design|Jul、2023|Medium

    A change of typeface: Microsoft’s new default font has arrived|by Microsoft Design|Jul, 2023|Medium

デフォルトフォントにはAptosが採用されたものの、残りの残りの4つのフォントについても引き続きフォントメニューから利用可能だという。また、Calibriや、それ以前のデフォルトフォントであったTimes New RomanやArialについても、今後もフォントメニューから選択できる。