アンクはChatGPT対応のコピペ判定支援ソフト「コピペルナーV6」(仮称)の開発と年内の発売を発表した。インターネットが普及することで安易に文書をコピーして、あたかも自身オリジナルのレポートや論文にしてしまう"剽窃"の防止を目的に、金沢工業大学知的財産科学研究所長の杉光一成教授が考案し、同社が開発するソフトウェア「コピペルナー」。
文書の類似度を判定し、赤色(完全一致)、黄色(あいまい一致)、オレンジ色(完全一致とあいまい一致が混在)という具合にインターネット(Google API)やJ-STAGE(J-STAGE API)、指定したレポート間などで文書内のコピペ箇所を指摘する。パーセンテージやグラフなど詳細なレポートを出せるもので、サーバ版の「コピペルナーサーバー」も製品にラインナップしている。2009年の発売以来、現行バージョン「コピペルナーV5」にいたるまでに大学など約800校、300を超える法人や官公庁などへの導入実績(2022年3月31日現在)を伸ばしているが、開発元のアンクは7月11日に「ChatGPT」に対応した新バージョン「コピペルナーV6」(仮称)の開発と年内の発売を表明した。OpenAI開発の「ChatGPT」を利用したレポートや論文の取り扱いが大学をはじめ社会問題になっていることを背景に挙げるが、日本語文章での一致率を長らく研究する同社の新バージョンの開発と活躍が期待される。