GitHubは7月12日(現地時間)、公式ブログ「GitHub Availability Report: June 2023」において、2023年6月に発生したパフォーマンスに影響を及ぼす2件のインシデントいついて報告した。1件は6月7日に、もう1件は6月29日に発生したもので、いずれも異なる原因で発生し、発生後まもなく正常な状態に回復している。

  • GitHub Availability Report: June 2023|The GitHub Blog

    GitHub Availability Report: June 2023|The GitHub Blog

6月7日に発生したインシデントは、GitHub Actionsワークフローの実行やWebhookの遅延、およびプルリクエストが新しいコミットを正確に反映しなかったというもので、UTC 16:11から2時間28分継続した。ユーザーが特定のデータ形式でリポジトリに大量のプッシュを行ったことが原因とされており、遅いジョブによってワーカープールが使い果たされたことで他のリポジトリへのプッシュ処理が行えなくなったという。

6月29日のインシデントは、米国東海岸を中心とした北米の一部エリアと南米で、UTC 14:50から32分間の間GitHubがダウンしたというもの。当時GitHubでは、プライマリ環境に障害が発生した場合にセカンダリのエッジ設備に切り替えるフェイルオーバーテストを実施していた。このテスト中にセカンダリ側のネットワークパス構成の問題が判明し、プライマリとして機能しなくなって運用停止が発生したという。

GitHubでは毎月発生したインシデントに関する可溶性レポートを公開している。現在のリアルタイムなサービスステータスについては次のページで確認することができる。