MediaTekは7月11日、次世代のメインストリーム5Gデバイス向けチップセットを含む「Dimensity 6000シリーズ」を発表した。
同シリーズは急速に世界で進む5Gの次世代の接続性を備えたメインストリームモバイルデバイスニーズに対応することを目的に開発されたもので、性能や電力効率の向上を図りつつ、材料コスト低減などを可能とするとしている。中でも「Dimensity 6100+ SoC」は、高い電力効率、高精細ディスプレイ、高フレームレート、AI搭載カメラ技術、低消費電力、高信頼性Sub-6 5Gコネクティビティなどの機能を手頃な価格で提供するとしている。
このDimensity 6100+は、Arm Cortex-A76×2、Arm Cortex-A55×6構成で、3GPP Release 16標準に対応する強化された5Gモデムと最大140MHzの2CC 5Gキャリアアグリゲーションを統合しているほか、MediaTek UltraSave 3.0+技術による電力消費の低減が可能だという。
そのほかの主な特長は以下の通り。
- 最大108MPのNon-ZSLカメラをサポート
- 最大2K 30fpsのビデオキャプチャ
- UltraSave 3.0+技術により、競合ソリューションと比較して5G消費電力を20%低減
- AIボケなどのカメラ機能により、美しいポートレート撮影や自撮りが可能。Arcsoftとの協業により、メインストリームデバイスにAIカラー技術を組み込むことで、ユーザーのクリエイティビティが表現可能
- プレミアム10ビットディスプレイに対応。10億色以上の色彩を再現し、鮮明な画像や動画を表示。また、90Hz~120Hzのフレームレートをサポートし、スムーズなユーザーエクスペリエンスを実現
なおDimensity 6100+ チップセットを搭載した最初のスマートフォンは、2023年第3四半期に発売される予定だという。