ソフトバンクは7月13日、沖縄セルラー電話と西日本電信電話(NTT西日本)の2社と2022年1月に締結した協定に基づき共同で進めてきた、沖縄本島(沖縄島)、石垣島、宮古島および久米島を結ぶ大容量光海底ケーブルの整備が完了したことを発表した。
同光海底ケーブルは、沖縄本島~石垣島および宮古島~久米島の2区間で構成され、システム長はそれぞれ約460キロメートル、約260キロメートルで合計720キロメートルとなり、60Tbps(テラビット毎秒)以上の信号伝送が可能な最先端の光波長多重伝送方式を採用している。
5G(第5世代移動通信システム)などの高速・大容量通信に加え、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、DX(デジタルトランスフォーメーション)などによる産業の多様化や、離島を含む地域社会の活性化(地域創生)を実現する持続可能な社会につなげていく考え。
ソフトバンクは今後、NTT西日本および沖縄県が保有する石垣島~宮古島および久米島~沖縄本島の2区間(総延長約290キロメートル)の既設の海底ケーブルを活用し、今回発表した光海底ケーブルと接続することで、コストの最適化を図りながら4島を結ぶ信頼性の高い沖縄離島エリアのネットワークを整備していく方針だ。