日立ソリューションズは7月12日、データを統合的にバックアップできるという米Commvault Systemの「Metallic」および、ランサムウェア攻撃によるバックアップ・データを改ざん防止するという米Rubrikの「Rubrik」を、7月18日に提供開始すると発表した。価格はいずれも個別見積。

  • データ・バックアップ・ソリューションの概要と今回の強化点

Metallicは、バックアップ機能とストレージ・エリアを提供するSaaS。幅広い環境のバックアップが可能といい、Microsoft Azureとの連携により、データ量増加による自動スケールアウトにも対応する。

利用者データの保護が利用企業側に求められるSaaS(Microsoft 365、Microsoft Dynamics 365、Salesforce)のバックアップに優れているといい、また、オンプレミスとクラウドを統合したバックアップも可能。管理者は、ブラウザ上の画面から数ステップで導入でき、多様な場所にあるデータの一元管理が可能になるという。

Rubrikは、認証したAPI経由でのみバックアップ・データの書き込みを許可し、上書きができないアーキテクチャ(イミュータブル(変更不可)・ファイル・システム)の採用により、バックアップ・データの不正な書き換えを防止できるというバックアップ製品。

バックアップの頻度と保持期間の設定で運用を自動化し、攻撃を受けた場合でも、被害範囲の特定とクリーンなバックアップ・データによる復旧まで支援する。バックアップ・データからランサムウェアの感染状況や、機密データがどの対象に存在するかの可視化が可能とのこと。データ量の増加には、スケールアウトで対応する。

また、データ保護ポリシーを作成するとバックアップの運用・管理を自動化でき、ハードウェア・アプライアンスでの提供により導入や運用に掛かる負荷を軽減する。

両製品共にデータの増加に対応するスケールアウトが容易といい、ユーザー企業の運用負担を軽減できるとしている。