NECは7月12日、RPA(Robotic Process Automation)ソフトウェアの新バージョン「NEC Software Robot Solution Ver1.5」を販売開始すると発表した。提供開始時期は2023年7月18日となる。

希望小売価格(税別)は、ロボットの作成と実行が可能なライセンスが12万円で、ロボットの実行のみ可能なライセンスが4万円となる。ライセンス価格は1カ月あたりの金額で、端末1台につき1ライセンスが必要だ。

同製品では、プログラミング言語などを使用せずに定型業務などの作業を自動化するロボットを作成できる。具体的には、マウス操作やキーボード操作、アプリケーション起動などの操作を定義する「オペレーションコマンド」と、条件分岐や繰り返し、エラー処理など作業の流れを定義する「フローコマンド」を「コマンドテーブル」上で組み合わせながら記録することでロボットを作成する。

今回のバージョンアップでは、ユーザーの操作性、視認性向上のためにコマンドアイコンや設定画面のデザインが変更された。コマンドテーブルでは、フローコマンドを記録する際に必要となる構文の表示形式を一覧型から折りたたみ表示が可能な階層型へデザイン変更がなされた。

  • コマンドテーブルのデザインを変更

    コマンドテーブルのデザインを変更

初心者がロボット作成の操作方法を習得するための支援として、基本的なロボット構築手順について解説したチュートリアル動画も新たに用意された。初回起動時にはポップアップ画面から動画へと誘導する仕様となっている。

  • チュートリアル動画のイメージ

    チュートリアル動画のイメージ

コマンドを設定する画面では、各コマンドの使い方を説明したFAQへのリンクボタンが新設された。これにより、使い方が分からない時でもFAQページを探さずに解決方法を確認できる。

また、コマンドごとの詳細設定を行うコマンドオプションでは、一度使用した変数をリスト化して他のコマンドでも繰り返し引用しやすくする「変数のリスト選択機能」や、変数の現在値を確認できる「変数内容のプレビュー機能」が追加された。