サイバーソリューションズは7月10日、2023年1月6日から2023年1月10日まで、全国の従業員300名以上の企業に勤務する合計1,063名を対象に実施した「企業のメールセキュリティへの取り組みに関するアンケート調査」の結果を発表した。

勤務先の電子メール環境について聞いた質問では、クラウドが76.5%、オンプレミスが23.5%という結果となった。約4分の3の企業がクラウドを利用していることになる。

導入している製品に関しては、Microsoft 365が57.2%と過半数を占め、次いでExchangeが11.3%、Google Workspaceが10.3%だった。

  • 勤務先の電子メール環境 引用:企業のメールセキュリティへの取り組みに関するアンケート調査

また、クラウドメールの障害について聞いた質問では、「1年に1回以上発生している」と回答した割合は46.4%という結果になった。

前述の質問で、導入しているクラウドメールは「Microsoft 365」が過数となっている一方で、Microsoft 365で「1年に1回以上」の障害が発生している割合は53.2%と最も多い結果に。その割合は「Google Workspace」の29.5%や「その他のクラウドメール」の26.2%より多く、これが全体の傾向に大きく影響を与えているという。

  • クラウドメール障害の発生頻度 引用:企業のメールセキュリティへの取り組みに関するアンケート調査

「対策を導入している」は45.3%、「対策は導入していないが導入を検討している」は25.5%で、あわせて70.8%がクラウドメールの障害対策を導入または検討していることが判明した。その一方で、「対策の導入も検討もしていない」は29.2%という結果となった。

同調査により、企業規模が大きいほど、クラウドメールの障害対策の導入率が高く、大企業からクラウドメール障害対策が普及している様子がわかった。同社は、今後、クラウドメールが中小企業でもスタンダードなシステムとして、より普及が進むことが予想されるとしている。