米国半導体工業会(SIA)が2023年5月の半導体市場の月間売上高(3か月移動平均)を発表した。
それによると前年同月比21.1%減も前月比1.7%増の407億ドルとなり、前月比の成長率は3か月連続でわずかながらプラス成長となり、市場の下げ止まり感が見える状態となっている。
地域別に見ると、前月比では、中国が同3.9%増、欧州が同2.0%増、アジア太平洋/その他地域が同1.3%増、日本が同0.4%増、米州が同0.1%増とすべての地域でプラス成長となった。一方、前年同月比では、欧州が同5.9%増となったものの、日本が同5.5%減、米州が同22.6%減、アジア太平洋/その他が同23.0%減、中国が同29.5%減と、欧州を除いたすべての地域でマイナス成長となっている。
なお、SIAのプレジデント兼CEOのJohn Neuffer氏は「2022年に比べて市場の低迷が続いているにもかかわらず、5月の半導体市場は3か月連続で前月比ではプラス成長を記録しており、2023年下半期より市場が回復する可能性への楽観的な見方が広がった」と述べている。