NECは7月10日、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)より発行された「TNFDの自然関連リスクと機会管理・情報開示フレームワーク ベータ版v0.4 」(TNFDベータ版v0.4)を参照し、生物多様性を含む自然資本に関わる事業リスクや機会を開示するレポートを公開したことを発表した。
同レポートでは、フレームワークのv0.3からv0.4で更新された「一般要件」や、新たに提言されたバリューチェーンの区分に則り、同社のオフィスや生産拠点を「直接操業」、電子部材の調達先などを「上流」として捉えて情報開示している。また、同社が提供するハードウェアやソフトウェアの利用顧客を同社のバリューチェーンにおける「下流」と捉え、デジタル技術が企業の自然資本に関する課題を解決する可能性も開示している。
同レポートにおいて、同社は「直接操業」と「上流」に関しては、通信機器製造業の生産拠点における自然資本への依存と影響を拠点の場所ごとに評価した。「下流」に関しては、デジタル技術が水不足、洪水、動植物保全に貢献する可能性について、世界の状況と同社のデジタル技術を合わせて説明している。