キリンビール公式サイト

商品の安定供給と従業員の時間創出を目指す「MJ(未来の需給をつくる)プロジェクト」を昨年10月に始動したキリンビールは、企業におけるデータ活用への取り組みを促進するブレインパッドと共同開発した資材管理業務アプリを既に運用している(ニュースリリース)が、7月から新たに「製造計画作成アプリ」が加わる。従来、担当者は工場での製造要件や倉庫保管能力などの製造や物流での制約条件情報を収集したうえで、直近の在庫受払実績をチェック。需要予測を立て、製造日やSKU(Stock-Keeping Unit)別に製造数を算出し、これをExcelに転記してメールで各工場に送付する。工場では、製造計画システムに手入力するという複雑な工程を踏んでいた。

第2弾となる「製造計画作成アプリ」では、制約条件の情報を収集した担当者がアプリにインプットすることで、最終工程の製造計画システムへの入力までを含む残りの工程を自動化し、2週間先までの製造数量を算出。自動算出後の内容チェックにはアラート機能も備えている。約70%の業務時間の削減により年間1,000時間の"時間創出"を見込む同社は数カ月先の計画や細かな調整を含む全工程にチャレンジする。

  • 「製造計画作成アプリ」の仕組み

    「製造計画作成アプリ」の仕組み