日立ソリューションズは7月5日、同社が提供する人事総合ソリューションである「リシテア」において、社内公募やFA(フリーエージェント)など、社員が主体的にキャリア形成を行うキャリア自律のための異動制度を、容易に運用できるというクラウド・サービスである「リシテア/人財マッチング」を提供開始した。価格は個別見積で、参考価格は100人で利用の場合、月額15万円。
リシテアは、大企業を中心に約1630社、233万人以上が利用しているサービス。新サービスは、自社のキャリア自律制度に則り、募集や面談、異動手続きをワークフロー化し、人事担当者の業務負担を最少化する。
社員と募集部門の担当者が、それぞれ情報を登録し公開することで応募やスカウトが可能になり、人事部門は選考状況を随時確認できる。社内公募やFAなど複数の異動制度を1つのプラットフォームで同時に運用でき、異動のための面談の合否結果や提出書類の管理なども可能となり、人事部門の管理負担を軽減するとのこと。
また、匿名応募や役職者承認など独自性の高い制度にも、設定変更だけでワークフローを作成できるという。同社が若手やシニア向けのジョブ・マッチングで、2019年から試行してきたノウハウも提供し、新たな異動制度の設計やワークフロー化も支援するとしている。
さらに、既存の人事システムとの連携により、社員は職務経歴やスキルなどの入力が不要となり、求人活動中の部門向けには評価や勤務状況などの情報も集約するという。
加えて、マッチング精度の向上のために、求人活動中の部門が自部門で活躍できる人財かどうかを適合度として数値化するような機能の追加を検討していく予定だ。
同社は同サービスにより、離職防止およびパフォーマンス向上を実現し、企業の人的資本経営を促進するとしている。
今後は、グループ間異動への対応や人財の最適配置と生産性向上につなげるデータの活用も検討していくとしている。