IIJは7月4日、自社のバックボーンネットワークと外部組織のネットワークを接続する通信方式として、現在普及している100ギガビットイーサネットの4倍の情報を通信できる400ギガビットイーサネットを採用すると発表した。400ギガビットイーサネットネットワークをインターネットマルチフィードが運用するアジア最大のインターネット接続拠点である「JPNAP」と接続し、運用が開始された。
400ギガビットイーサネットは、2017年に標準化された後、別々のメーカーの機器間での接続実績が乏しいことなどから、これまで異なる組織間の対外接続には用いられていなかった。
同社は、2022年4月にインターネットマルチフィード、NTTコミュニケーションズと共同で「400ギガビットイーサネットを用いたIX相互接続実証実験」を実施するなど、異なる組織間での400ギガビットイーサネットを用いた対外接続についての実証実験を続け、商用環境での安定運用のための知見を積んできた。
こうした実証実験の結果を踏まえ、同社は、IIJバックボーンネットワークと外部事業者であるインターネットマルチフィードのIXサービス、JPNAPとの対外接続に、国内では初めて400ギガビットイーサネットを正式導入し、運用を開始するに至ったという。