TISインテックグループのTISは7月3日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)搭載型のチャットボット作成サービス「Dialog Play」について、「Azure OpenAI Service」と連携する機能のベータ版を付与したことを発表した。Azure OpenAI Serviceでは、OpenAI社が開発したChatGPTやGPT-3 / 3.5 / 4といった生成AIモデルを利用可能だ。

TISが自社開発したというDialog Playは、業務に特化したチャットボットを作成可能なプラットフォームサービス。SaaS(Software as a Service)モデルで提供し、さまざまなフロントチャネルやバックエンドサービスと連携可能なため、コミュニケーションに関わる業務の効率化を支援する。

  • 「Dialog Play」の概要

    「Dialog Play」の概要

今回、Dialog PlayのFAQ検索機能にAzure OpenAI ServiceのAIモデルを活用することで、検索機能の強化を図っている。チャットボット利用者は、FAQに登録されていない未知の語彙を用いた場合でも、一定の回答や人間らしいより自然なコミュニケーションが期待できるという。

また、チャットボット管理者は汎用的質問についての回答が改善されることで、FAQの準備の負荷軽減が見込めるとのことだ。チャットボットの利用方法として、FAQやシナリオで回答するサービスから、雑談を交えたコミュニケーション支援ツールへと幅を広げられるそうだ。

生成AIによる回答内容の生成が利用可能となるため、社内文書をAIモデルに投入することでFAQを自動生成し工数を削減を削減できるという。また、チャットボットとのやり取りで嚙み合わない会話の部分を分析し、回答内容を生成してFAQに登録することで、より会話の質を向上させて自然なコミュニケーションを促せるとしている。