米Databricksは、米国・サンフランシスコで開かれたイベント「Data + AI Summit」で、大規模言語モデル(LLM)を含む生成AI アプリケーションを同社のレイクハウスプラットフォーム内で直接開発できるツール「Lakehouse AI」を発表した。
Lakehouse AI は、データの収集と準備から、モデル開発やLLMOps、サービングとモニタリングに至るまで、AIのライフサイクルを統合する。
同ツールの主要機能に、 「ベクター検索」がある。同機能により、埋め込み検索を通じて生成AIのレスポンスの精度を向上させることが可能。「Unity Catalog」ファイルから、ベクター埋め込みを完全に管理・自動作成し、自動的に更新する。
同ツールにより、自社のデータを使用してLLM を安全に微調整することができ、AutoMLによって生成されたモデルを所有できる。さらに、MLflow、Unity Catalog、モデルサービングの統合により、モデルを組織内で簡単に共有すること、適切な使用の管理や本番環境での推論に役立てたり、モニタリングすることが可能。
また、同社はオープンソースプロジェクト「MLflow 」の最新リリース「MLflow 2.5」を発表。最新版には、SaaSモデルまたはモデルAPI のクレデンシャルを一元管理し、クエリ用のアクセス制御ルートを提供する「AI ゲートウェイ」が追加された。加えて、コードが不要なプロンプトツールも追加されている。