インターネットイニシアティブ(IIJ)は7月3日、千葉県白井市にある同社のデータセンター「白井データセンターキャンパス(白井DCC)」において、2022年5月から増設を進めていた2期棟の運用を7月より開始したことを発表した。

  • 白井DCCの俯瞰図(2期棟は右手奥の建物

    白井DCCの俯瞰図(2期棟は右手奥の建物)

白井DCCは、IIJのクラウドやネットワークサービスの基盤設備が集約されている拠点の1つで、サービス基盤設備の拡張用ファシリティとして、2022年5月から2期棟の増設が進められてきた。

2期棟は、エリア敷地面積が約8,000m2、最大受電容量10MW(メガワット)、1,100ラック規模の収容力を有する。今回はそのうち約50%のラックの運用を開始し、2024年2月には100%のラックを稼働させる予定だという。

提供電源(ハウジングサービスの場合、1ラックあたり)は230V30Aを基本とし、要望に応じて100V30Aも提供可能(最大で1ラック20kW程度まで拡張可能)。プライベートクラウドを構築する企業・SI事業者や、AI基盤などを設置するクラウドベンダー・コンテンツ事業者、省エネ性能の再販用スペースを必要とするデータセンター事業者などの需要に対応する。

カーボンニュートラルへの取り組みとして、外気冷却空調方式や効率的に空調搬送できる「壁吹き出し空調」、大容量三相4線式UPS、リチウムイオン蓄電池を活用した空調電力のピークカット・ピークシフト、蓄電池やオンサイト太陽光を活用したバーチャルプラント事業への参画、卸電力取引市場からの非化石証書の直接調達、電力需給マッチングプラットフォームの実証事業などを実施しているということだ。