Microsoftは6月29日(米国時間)、「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 23493|Windows Insider Blog」において、Windows 11の開発版において「設定アプリケーション」に「Home」のページを導入する試みを行っていると伝えた。これは特定の設定が「カード」として配置されるというUI/UXで、ユーザーに対して設定ページへのショートカットを提供するものだという。
Windows 11 Insider Preview Build 23493では、最大で次の7つのカードが用意されているとの説明が行われている。
- 推奨設定 - ユーザーの使用パターンに適応してタイムリーに適切な設定オプション表示する
- クラウドストレージ - クラウドストレージの使用状況の概要を表示する
- アカウントの回復 - パスワードを忘れてもアカウントがロックされないように再設定用の情報を追加する設定を行う
- 個人用設定 - 背景テーマの更新、カラーモードの変更などの個人用設定
- Microsoft 365 - サブスクリプションの状態と特典を素早く確認できるほか、複数の重要なアクションを設定可能
- Xbox - サブスクリプションの状態を素早く確認できるほか、サブスクリプションを管理可能
- Bluetoothとデバイス - Bluetooth対応デバイスに素早くアクセスして接続することが可能
ユーザーの使用状況や好みに基づいて関連性の高いカードが表示されることから、Microsoftはこの設定アプリケーションの「Home」をランディングページ以上のものであると説明している。この新しいUI/UXはすでにロールアウトされているが、該当するバージョンを使っているすべてのユーザーに表示されるものではない。本稿執筆時点では、一部のユーザーにこのUI/UXが表示されると説明されている。
なお、BetaNewsはWindows 11の開発版に追加されたこの新しい機能に関し、「Microsoft is updating the Settings app in Windows 11... and injecting more ads」において、少なくとも1つのカード(Microsoft 365)において広告を表示するという決定がなされており、Microsoftはその点に関しては言及していないと説明している。該当カードがサブスクリプション契約をしていないユーザーに対してOfficeの宣伝をするものとも指摘している。