「WordPress Beta Tester」(wordpress.orgより)

「WordPress Beta Tester」(wordpress.orgより)

WordPress.orgは6月28日(現地時間)、「WordPress 6.3 Beta 2」のリリースを発表した。Beta 2は、テストと評価用のバージョンで前回技術的な問題でリリースできなかったため今回のリリースが6.3β版の最初となる。今回のBeta 2では500を超える新機能と拡張機能、400以上のバグ修正が行われており、WordPress開発ロードマップ内のフェーズ2にあたる「サイト全体の統合された編集機能」開発の最後のメジャーリリース版となる。ロードマップでは、フェーズ1が新ブロックエディタ「Gutenberg」の実装、フェーズ2がサイト全体の編集機能の統合、フェーズ3が共同編集機能の実装となっている。

  • 新しい「Command Palette」でキャプションのスタイルを設定(wordpress.orgより)

    新しい「Command Palette」でキャプションのスタイルを設定(wordpress.orgより)

「サイト全体の統合された編集機能」では、できるだけ目に入るものを減らし作業に集中できる「distraction-free mode」、新しいテーマをアクティブ化する前にサイトの調整ができ、保存したスタイルを切り替えてプレビュー可能な「preview a block theme」、コンテキストメニューでアクションをすばやく実行できる新しい「Command Palette」などが実装されている。

  • 新しいスタイルインターフェイスでのキャプションのスタイル設定(wordpress.orgより)

    新しいスタイルインターフェイスでのキャプションのスタイル設定(wordpress.orgより)

再利用可能なブロックの名前を「synced patterns」に変更し、従来の非同期型のブロックパターンに対して新しいオプションを使用することで、パターンをテンプレートに割り当てることが可能になった。ほかにもスタイルインターフェイスでダブルトーンフィルターやキャプションの編集が可能になるなど、使い勝手を向上させる改善を実施。「Beta 2」は、「WordPress Beta Tester」プラグインをインストールすることで入手できる他、Webサイトからの直接ダウンロードやWP-CLIコマンドを使って入手できる。今後7月中にRC版、8月8日のファイナルリリースを目標に開発が進められる。