アイディア、TIS、ブリスコラの3社は6月30日、アイディアが開発・運用する海事産業向けプラットフォーム「Aisea」のAPI公開基盤となるAPIプラットフォームを構築することを発表した。

  • Aisea 海事産業向けオープンAPIプラットフォーム

    Aisea 海事産業向けオープンAPIプラットフォーム

アイディアが提供するAiseaは、IoTとAIを活用した海事産業向けプラットフォーム。リアルタイムの動静(船舶の位置、船首方位、速力など)をはじめ、船舶関連書類、船員管理(勤怠や免状など)、気象海象、機関といったあらゆるデータとの連携を可能にする。このたび「オープンAPIプラットフォーム」を構築し「Aisea」の持つデータやサービスをAPI化し公開することで、外部システムとの連携を強化し、企業や組織を超えて異なるシステムやアプリケーション間でのデータ連携を強化する。

アイディアは自社サービスやデータのAPIを一元的に管理・公開でき、自社およびパートナー企業様を含めたAPIエコノミーを形成、さらに海事産業向けのAPIマーケットプレイスの構築を視野に、パートナー企業様の持つデータもこのプラットフォーム上で公開できるよう整備を進めたいとしている。

ブリスコラは、官民にわたりAPI管理導入で得た豊富な実績とOSSテクノロジーをベースとした技術的知見をもとに「APIプラットフォーム要件策定コンサルティング」を提供。アイディアの技術力を活かし、保持するサービス/データのAPI化・公開に向けた必須条件を網羅した包括的な要件策定コンサルティングを提供し、APIプラットフォーム構築を支援した。

TISは、OSS の Kong GatewayのノウハウをベースとしたフルライフサイクルAPI管理製品「BAMs Series」を活用した「APIプラットフォーム構築サービス」を提供。API公開時の認証には業界標準の「OpenID Connect」をサポート、またAPIの公開設定を一元化できる管理機能などを標準装備し、開発・管理の効率化やコスト削減、セキュリティ対策を実現する。導入フェーズだけではなく運用フェーズを考慮した設計を行い、顧客の要望にあわせたサービスプラットフォームに求められる運用サービスを提供するとしている。

ブリスコラとTISは、これらの知見を通じたベストプラクティスの提供により、APIプラットフォーム構築に注力し、アイディアが構想する海事産業向けオープンAPIプラットフォーム構築の早期実現を支援していく考えだという。また、3社は、7月5日にオンライン開催される「TIS INTEC Group BUSINESS SUMMIT 2023」 内のセッションにして、3社での取組みとAPI活用の今後の拡がりについて紹介する予定だという。