5つのレスを実現
インターネットイニシアティブ(IIJ)と、同社の100%子会社であるネットチャートは6月29日、ハイブリッドワークの普及を受け、IT・ネットワークとファシリティ両面で、より快適で働きやすいオフィス環境(ワークプレース)を実現するため、オフィス・デザイン、IT・ネットワーク環境設計、オフィス・ファシリティの施工などにおいて協働し、「IIJ DWPオフィスソリューション」を提供開始した。販売はIIJが担当する。
新ソリューションでは、オフィス・ファシリティとIT・ネットワーク・インフラを1つに合わせて捉え、解決に結び付ける。シームレス、ワイヤレス、ノイズレス、パスワードレス、アセットレスの5つのレスを実現し、このコンセプトに基づく快適なオフィス環境(ワークプレース)作りを実現するとのこと。
これにより、場所を意識せずストレスなく社内リソースにアクセスできる認証環境の構築や無線LAN環境の整備、ハイブリッド・ワークに合わせたオフィス環境を提案するとしている。
同ソリューションで実現するというシームレスでは「ワークプレースを意識せずに働くことを可能にする」を掲げ、ワークプレース間の移動や変化で生じるVPNをつなぎ直す手間の削減、オフィスとリモート間のスムーズなファイル共有、コンタクトしたい相手の所在や状態の把握、それによるコミュニケーション機会の損失軽減を提供するとのこと。
ワイヤレスでは「ワークプレース内のデバイスへのスムーズな接続を可能にする」を掲げ、Web会議への参加者が多い場合にも耐えうる高速で快適な環境の整備、無線LANのアクセス・ポイントをクラウドで管理し設定作業の負担の軽減、ケーブル配線が乱雑になりがちな会議用ディスプレイのワイヤレスでの接続を提供するという。
ノイズレスでは「ワークプレースに音の境界を持たせ業務効率を最大化する」をコンセプトに、サウンド・マスキングや吸音パネルによる効率的な周辺ノイズの除去、対面会話のようなクリアな音声を届けるノイズ・キャンセリング・マイクの導入、エコー・キャンセルやノイズ抑制機能を持つスピーカーの導入を提供するとしている。
パスワードレスでは「ワークプレースを安全で効率的に利用することを実現する」を掲げ、生体認証による確実な本人確認、複数のシステムやネットワークに接続できるIDの統合管理、パスワードの受け渡しや忘失によるリスクの軽減を提供するという。
アセットレスでは「ワークプレースの管理負荷を軽減する」とのコンセプトで、Active Directoryサーバやファイル・サーバなどのクラウド化やクラウドVDI、PCレンタルなどサービスの提供および、ハイブリッド・ワークに適するオフィス家具のレンタル・サービスを提供するとのこと。