京セラと九電工は、「カーポートオンサイトPPAスキーム」を中心とした再生可能エネルギーのサービス事業を展開する新会社として、「京セラグリーンイノベーション」を2023年6月8日に設立したことを発表した。
カーボンニュートラルの実現に向けて環境意識が高まりを見せる近年は、エネルギーコスト増大などの要因も相まって、再生可能エネルギーの利用を検討する企業が増加している。
しかしそういった企業にとっては、ソーラーパネルなどの太陽光発電システムを購入・設置する際、初期費用や設置場所の確保が課題となり導入が進んでいない現状があるという。
そこで、高品質かつ長期信頼性を有する太陽光発電システムに関する技術を保有する京セラと、カーポートやメガソーラー発電所の建設実績を持つ九電工は、両社の強みを融合し事業を展開するため新会社を設立。太陽光発電の導入における課題をクリアするカーポートオンサイトPPAスキームを推進していくとする。
同スキームは、企業の敷地内にカーポートと太陽光パネルを一体化した発電システム(ソーラーカーポート)を設置し、そこで発電した電力を契約先企業に販売する仕組みのこと。これにより、限られた敷地を効率的に活用しながら、発電システムを購入するのではなく、電力料金のみで太陽光発電を導入することが可能だとしている。
新会社においては、京セラが太陽光発電機器の調達を、九電工が再生可能エネルギー設備の設計施工およびメンテナンスを、それぞれ担当するとのこと。両社は、それぞれの優位性を活かし協業することで、今後より一層の拡大が見込まれる再生可能エネルギー市場において、事業を拡大していくとする。