米国ヒューレット・パッカード エンタープライズ（HPE）は、米国ラスベガスで6月20日（現地時間）に開催したHPE Discover 2023において、大規模言語モデルのためのAIクラウド「HPE GreenLake for Large Language Models （LLMs）」を発表した。

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HPE GreenLake for LLMsは、HPEが今後提供を予定している業界や分野に特化したAIアプリケーションの第一弾。将来的には気候モデリング、医療・ライフサイエンス、金融サービス、製造業、運輸業のAIアプリケーションを提供する予定だという。

ドイツのAIスタートアップ企業であるAleph Alphaとのパートナーシップにより提供され、テキストや画像の処理・解析を必要とするユースケースを支援するにあたり、すぐに使える大規模言語モデルを提供する。

ほぼ100%再生可能エネルギーで稼動するスーパーコンピュータとAIソフトウェアで提供され、企業は、大規模なAIをプライベートにトレーニング、チューニング、デプロイ（展開）することが可能だという、

すでに注文を受け付けており、2023年末までに北米で、2024年早々に欧州での利用が可能になる見込みだということだ。

HPEの社長兼CEO・Antonio Neri氏は、次のように述べている。
「AIは市場における世代交代の時期を迎えており、ウェブ、携帯電話、クラウドと同様の変革につながると見ています。AIはこれまで、資金力のある政府の研究所や世界有数の大手クラウドベンダーの領域でしたが、HPEはAIを誰もが利用できるようにします。AIアプリケーションの第一弾が、実績あるHPEのサステナブルなスーパーコンピューターで稼働する大規模言語モデルです。これからは、あらゆる企業がAIをイノベーションの推進、市場の変革、ブレークスルーを達成するにあたって、オンデマンドのクラウドサービスを利用して、責任をもって大規模にAIモデルをトレーニング、チューニング、デプロイすることができます」