KDDIは6月27日、AbemaTVが運営する動画配信サービス「ABEMA」におけるスポーツコンテンツの強化に向けて、パートナーシップを締結したことを発表した。両社は、共同でのスポーツ関連コンテンツの調達や制作、ABEMAとKDDIの顧客データ連携によるマーケティングの強化に取り組むとしている。
データ連携においては、Snowflakeのデータクラウドを活用したデータクリーンルーム(セキュアでかつプライバシーに配慮したデータ共有・活用を実現する仕組み)を導入するという。なお、両社それぞれへのデータ連携に際しては、顧客からの同意が得られた情報のみを連携する。
ABEMAは、いつでもどこでもつながる社会インフラを目指す"新しい未来のテレビ"をコンセプトとして展開するサービス。登録不要であり、24時間編成のニュース専門チャンネルやオリジナルドラマ、恋愛番組などを放送している。スマートフォンやPC、タブレット、テレビデバイス、ゲーム機などさまざまな端末で視聴可能だ。
2022年には「FIFA ワールドカップ カタール 2022」において全64試合を無料生中継したほか、2023年にはプロ野球リーグ、メジャーリーグベースボール、イングランド「プレミアリーグ」、ドイツ「ブンデスリーガ」などの中継を展開している。
一方のKDDIは、通信会社としてスポーツ文化の発展に向けた取り組みを進めているという。同社はサッカー日本代表を始めとしたさまざまなスポーツ協賛を行っているほか、自由視点映像技術やXR(ARやVRなどの総称)技術の提供など、スポーツの楽しみ方を広げるためのテクノロジー導入に取り組む。