東芝デバイス&ストレージは6月27日、40nmプロセスを採用した最大120MHz動作のArm Cortex-M3コアを搭載した32ビットマイコン「TXZ+ファミリー アドバンスクラス」の「M3Hグループ」として、コードフラッシュメモリ1MB、RAM容量130KBと増量した新製品「M3Hグループ」を追加したことを発表した。
同グループではフラッシュメモリ構成を512KB×2エリアとすることで、コードフラッシュメモリのコードで動作を継続しながら、もう1つのエリアの書き換えを行うといったエリアスワップ機能を活用したファームウェアローテーションができるようになるという。
ターゲットはモーター、家電、産業機器などとしており、そうした分野の利用ニーズに合致するUART、TSPI、I2Cインタフェース、および2ユニットのDMAC、LCD表示装置を搭載しているほか、さまざまなセンシングに対応するためのアナログ入力端子ごとに2種のサンプルホールド時間を選択可能な最大21チャネルの高速・高精度12bit A/Dコンバータ(ADC)も搭載。さらにADCと同期動作可能なアドバンストプログラマブルモーター制御回路・アドバンストエンコーダー入力回路との組み合わせでACモーター、ブラシレスDCモーターの制御に適した構成としたという。
また、機能安全対策回路として、フラッシュメモリ、RAM、ADC、クロックのチェック機構を搭載したほか、サンプルプログラムの提供で家電機能安全(IEC 60730)認証取得もサポートするとしている。
なお、同社では、サンプル提供時には、導入検討に必要な製品ドキュメント類、サンプルソフトウェア、各周辺機能の制御を行うドライバソフトウェア類も提供可能だとしているほか、グローバルなArmエコシステムパートナーとも協調し、さまざまなニーズに応える評価ボードや開発環境も用意するとしている。