凸版印刷は6月27日、第5世代移動通信システム(5G)で使用する波長1~10mmの電波を所望の方向に反射させる、ミリ波反射シートを開発したことを発表した。
凸版印刷が開発したのは、メタサーフェス構造の軽量でフレキシブルなシートで、波長1~10mmのミリ波を任意の方向に反射させることが可能。同シートを室内に設置することで屋内などにおける反射板設置の自由度が高くなり、電波が届かない不感地帯の高速・多数同時接続を可能にするという。
また、内装用化粧シートと同等の薄さ、軽さ、フレキシブル性があり、木目調や大理石調などの意匠性を付与することが可能。室内に自然な形で設置できるほか、好みのデザインを選ぶことによりオフィス室内や工場建屋内の天井や壁に違和感なく設置できるとしている。
凸版印刷は今後5G関連企業などと連携し、電波反射シートや吸収シートなどの軽量・薄膜で意匠性のある電波環境改善部材を活用し、電波に関するシミュレーションと電波計測をはじめとする空間設計技術を確立するとしている。
なお、同シートは6月28日〜30日(10:00~17:00)に東京ビッグサイトにて開催される「COMNEXT 第1回 次世代通信技術&ソリューション展」のZETAアライアンス共同出展ブース(西ホール 小間番号3-12)に展示される。