日本IBMは6月26日、AWS re:Inforce 2023において、IBM Securityがクラウド・セキュリティーの簡素化に向け、Amazon Web Services(AWS)との統合拡大を決定したことを発表した。

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AWS re:Inforce 2023で紹介されたAWSビルトイン・パートナー・ソリューションの一部として、IBMはAWSと協力し、新しいAWSビルトイン・ソリューションを開発した。AWSの基盤サービスと自動的に統合し、クラウドネイティブな管理プラットフォームであるIBM Security QRadar Log InsightsをAWSネイティブ・サービスに統合する。

ロールと権限は、AWS Identity and Access Management(IAM)Identity Center内でプログラムによって設定され、AWS Control TowerがLog Insightsを設定し、タイム・トゥ・バリューの短縮およびクラウドの誤設定を低減できるよう設計されている。この統合ソリューションは、検索ベースの調査を簡素化やセキュリティー・データの可視化を強化を提供する。

IBM Security QRadar SuiteはAmazon Security Lakeに対応し、ハイブリッドクラウドの可視化をさらに進めるとともに、脅威の検知と対応を簡素化。Amazon Security Lakeのユーザーは、IBM Security QRadar SIEMとIBM Security QRadar Log Insightsを活用することで、ハイブリッドクラウドの可視化を実現できる。

また、IBMは、データ・セキュリティー製品であるGuardiumの強化のために投資を行い、拡大し続けるクラウド・データ領域をより適切に保護・管理できるようにすることを目指すという。新しいGuardium InsightsのSaaS版をAWS Marketplaceで提供するとともに、データ・セキュリティー・ポスチャー管理(DSPM)でGuardiumを強化した。

なお、IBM Security Servicesは、AWSグローバル・パートナー・セキュリティー・イニシアチブを支援することを発表している。同イニシアチブは、Managed Detection and Response(MDR)、Cyber Resilience Emergency Recovery、Security-led Cloud Migrations、Continuous Regulatory Compliance という4つのセキュリティー要素で構成され、これを通じてIBMは顧客が重要なビジネス・ワークロードをクラウドに移行・モダナイズ・運用するための支援に注力するという。また、IBM Consultingのリソースと専門知識をもとにAWSと共通の顧客と協力し、ハイブリッドクラウド環境に安全で自動化されたソリューションを提供するとしている。