大和総研は6月23日、「大和総研 AI倫理指針」を策定するとともに、指針に則った活動を担保する「AI倫理委員会」を設置したことを発表した。
AIの活用が社会・経済に多大な便益を広範にもたらす一方で、従来のITソリューションでは想定できなかった倫理面を中心としたさまざまな懸念事項が指摘されている。こうしたことを背景に、内閣府が「人間中心のAI社会原則」、経済産業省が「AI原則実践のためのガバナンス・ガイドライン」を策定するなど、対応が進んでいる。
このような動きを踏まえ、同社は、AI倫理に関するリスクへの対応指針を明文化した、全役職員が遵守する文書である 「大和総研 AI倫理指針」を策定したという。
また、「AI倫理委員会」を設置し、AI倫理指針を基に社内にガバナンスを効かせ、リスクをコントロールするとともに、指針に則った活動が実施されていることを担保する体制を構築していく。
指針は前文、および7条の条文から成り、各条文は以下の事項を記載している。
・AIによる社会・経済への貢献
・人間中心のAIの提供
・AIの透明性と説明責任
・AIの適正利用と適正学習
・法令遵守とプライバシー保護
・セキュリティとAI監視
・AIのガバナンス態勢と人材の育成