サイバネットシステムは21日、CAD/CAMやPLM(Product Lifecycle Management:ライフサイクル管理)ソフトウェアの開発・販売を行う米国のPTC Inc.(以下略、PTC社)の日本法人PTCジャパンと販売代理店契約を締結し、同社のアプリケーションライフサイクル管理ツール「Codebeamer」の販売開始を発表した。

「Codebeamer」は、ソフトウェアの要件管理、開発、テスト、品質管理、運用、保守などを総合的に管理するALM(Application Lifecycle Management)ツールでウォーターフォールやアジャイル開発など様々な開発手法をサポート。「Agile-Scrum」「Agile-Waterfall-Hybrid」「SAFe(Scaled Agile Framework)」「ASPICE(Automotive SPICE)」などの手法、規格に対応している。要件、タスク、テストなど各要素の内容を包括的にチェックできるトレーサビリティ機能に加え、GitやSubversionなどのソースコード管理ツールとの連携機能も搭載されており、ソフトウェアの品質チェックと管理、要件変更時の効率的なテスト実行を実現する。

  • 「Codebeamer」開発進捗を管理するカンバン表示機能(同社資料より)

    「Codebeamer」開発進捗を管理するカンバン表示機能(同社資料より)

数千以上もの要素を含む大規模プロジェクトにも対応、開発進捗は「カンバン表示」型ビューで確認できる他、「JIRA」や「Jenkins」などの外部のプロジェクト管理ツール、CI/CDツールなどとの連携機能も提供。既存のシステムをそのまま活用し、ソフトウェアの統合的なライフサイクルコスト管理を行える。サイバネットシステムは国内において30年以上にわたってPLM製品を提供しているが、今回、既にBMWやフォルクスワーゲンなどの欧州自動車業界や、航空業界、医療機器業界において利用実績がある「Codebeamer」をラインアップに加え、販売および技術サポートを提供する。