関西電力とアズビルは6月19日、AIを活用した設備異常検知システム「BiG EYES plus」を共同で開発し、同日、同システムの国内火力発電所や大規模工場などへの導入・活用促進にかかる業務提携に合意したことを発表した。

「BiG EYESplus」は、関西電力の火力発電所の運用ノウハウと、アズビルのAI開発・運用に関するノウハウを集約して、AI導入にまつわる課題を解消するもの。従来の異常予兆検知システム「BiG EYES」では、専門的な知見を有する要員が監視対象ごとにAIモデルを構築する必要があったという。これに対し、「BiG EYES plus」では、AIモデルの大部分が自動で構築されるため、AIモデルの構築の効率化を実現する。

また、入力する情報の種類を格段に増やすことができ、従来困難であった広域の監視や、これまで認識できていなかった異常兆候の検知も可能となるという。

  • 設備異常検知システム「BiG EYES plus」の概要

関西電力は6月20日から、「BiG EYES plus」を「K-VaCS」のサービスの一つとして提供する。「K-VaCS」は、火力発電所に関する新設プロジェクトの基本計画から運転開始後の設備運用保守管理に至る全てのステップにおいて、顧客の価値を創造するサービス。