AGCは6月19日、対話型AI「ChatAGC」を構築し、従業員を対象に、本年6月から本格的に運用を開始したことを発表した。

  • 「ChatAGC」の画面

「ChatAGC」は、従業員が安心・安全にチャットAIを業務に活用することを目的に構築された社内向け対話型AIで、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを用いて開発されたもの。

「ChatAGC」の特徴は、ChatGPTと同等の対話機能を持ちながら、入力情報を社外の組織に送信することなく利用できる点。このため、ChatGPTと異なり、データは2次利用されず、AGCのネットワーク(環境)のみで保管され、AGC社員のみが利用できる。

ChatGPTとChatAGCの差異は以下の通り。

「ChatAGC」の運用開始にあわせ、同社は「生成AI活用探索プロジェクト」を立ち上げた。同プロジェクトは各部門の選抜メンバーで構成された全社横断的な取り組みで、同社における生成AIの活用方法の探索を行い、安全な利用環境を整備するとともに、活用ノウハウを社内に提供していく予定。

同社は、生成AIを積極的に活用することで、素材のイノベーションを牽引するとともに、従業員の業務効率を向上し、創造的な活動により一層注力できる環境の構築を進め、顧客や社会へより良い製品・サービスの提供を目指す考え。