Skyと埼玉県新座市は6月15日、2022年秋に実施された指名型プロポーザルを経て、2023年9月より運用が開始される新たな教育ネットワークに係る契約を締結したと発表した。
この教育ネットワークは、文部科学省が公表している『教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和4年3月)』等に示された方向性に忠実に沿い、GIGAスクール構想によって整備した高速インターネット環境を生かしてゼロトラストネットワーク(アクセス制御型ネットワーク)を採用するとともに、フルクラウドによる構築を実現するもの。
新座市は、GIGAスクール構想以前からICT施策や情報教育環境の整備に継続的に取り組んでおり、日経BP社がまとめた「公立学校情報化ランキング2021」において、小・中学校とも全国1位となるなど、高い評価を得ている自治体。
一方で、GIGAスクール構想環境で集約した教育データの利活用や、既存ICT環境の老朽化など教育ネットワークにおいて複数の課題もあったという。
そこで、同市は2023年9月に予定している既存教育ネットワークの更新に合わせて残存課題の解決を図り、教育先進市となることを目指している。
今回の整備では、以下のように環境を構築することで、文部科学省が示す方向性に忠実に沿って、ゼロトラストネットワーク・フルクラウドを実現する。
この環境整備にあわせて、中学校における採点事務の効率化および負担軽減のための「自動採点システム」、ペーパーレス化の推進と出欠席連絡などの朝の事務負担の軽減のための双方向でやりとり可能な「保護者連絡システム」を導入。
また、印刷機やFAX、プリンタを複合機に集約して一本化し、消耗品の自動配送を含めたサブスクリプション契約を結ぶことによる印刷環境の一新など、各種システムの更新も実施される予定。