住信SBIネット銀行は6月19日、2023年6月より、ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)を活用した業務改善およびAIモデルの高度化を目的とした実証実験を行うと発表した。
同行はマイクロソフトのAzure OpenAI Serviceを活用し、銀行業務への大規模言語モデルの活用にむけた実証実験に取り組む。
これまで、同行は与信、マーケティング、不正検知、事務効率など、さまざまなケースにおいて、自社によるAIを用いてDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しており、自然言語処理に関するAI技術の応用もその一つ。
具体的には、顧客からの問い合わせに適切なFAQを応答するAIを自社で構築し、顧客の疑問によりスピーディーに回答することや、顧客からのコメントを分析するAIから提供商品の満足度を解析し、サービスの改善に役立てていること、法人顧客の公表情報から企業分析を実施することなどに取り組んできた
これらの経験およびマイクロソフトのAzure OpenAI Serviceを通して提供されるChatGPTをはじめとした既存の言語モデルを組み合わせた実証実験を行うことで、社内の各専門部署への照会対応の代替・書類作成・分析資料作成といったさまざまな業務をマルチに行うことができる社内ボットへの応用を検討するという。