GNUプロジェクトは現地時間2023年6月17日、GNU gettext バージョン0.22のリリースをメーリングリストで報告した。ソースコードメーリングリストの投稿先にtgz形式やxz形式など三種類を用意している。本バージョンではPOファイル形式が含むバグの修正や、C/C++/Javaのサポート更新、対応するUnicodeもバージョン15.0.0に更新した。gettextの更新は約3年ぶりとなる。
gettextをC/C++からxgettextで呼び出す際にワイド文字列をサポートし、ISO C 23で定義された桁区切りを含む数字文字列をトークンとして認識する。他にもxgettextおよびmsgfmtはフォーマット文字列の「%b」、引数サイズの指定子、C++ベースのフォーマット文字列を認識するようになった。Javaに対してはバージョン11以降をサポートし、現行のバージョン20まで動作する。なお、古いJava(Java 1.5およびGCJ)のサポートは停止した。gettextは多言語環境を前提としたライブラリーの一種。ツールの出力メッセージを現地語へ変換できる。