Windows 11の累積更新プログラム配信後、Google Chrome不具合報告続出

Microsoftが2023年6月の累積更新プログラム「KB5027231」の配信を開始してから、Windows 11でGoogle Chromeが動作しなくなったという報告が相次いでいる。Malwarebytesは自社製品をインストールしている状態でGoogle Chromeが動作しなくなったとし、「Malwarebytes conflict with Google Chrome – Malwarebytes Support」において問題が解決するまで一時的に問題を回避する方法を説明している。

• Malwarebytes conflict with Google Chrome – Malwarebytes Support

この不具合はMalwarebytesだけに起因する問題ではなかった状況も報告されている。Bleeping Computerが「Windows 11 KB5027231 also breaks Chrome for Cisco, WatchGuard EDR users」において、ほかの製品に関しても同じようにGoogle Chromeが動作しなくなる問題が発生していると伝えた。

Bleeping Computerは、Cisco Secure EndpointやWatchGuardのEndpoint Securityソフトウェアがインストールされたマシンでも類似した問題が発生していることを取り上げている。状況も一時的な回避方法もMalwarebytesが報告したものとよく似ている。

この問題に対してベンダー各社が対処すべきか、MicrosoftがWindows 11で修正を行うべきかまでは言及されていない。「Windows 11, version 22H2」において2023年6月のWindows Updateを適用したあとでGoogle Chromeが動作しなくなった場合は、この問題に該当している可能性がある。Microsoftやベンダー各社から提供される情報に注目しておく必要がある。