東芝デバイス&ストレージは6月15日、民生/産業用機器向けに、汎用性の高い小型パッケージと外付け部品削減により実装基板の省スペース化を可能とするモータードライバICとして、「TB67S581FNG」、「TB67S580FNG」、「TB67H481FNG」、「TB67H480FNG」の4製品を発表した。
TB67S581FNGは、モーター出力電圧定格(Vout)50V、モーター出力電流定格(Iout)2.5A、TB67S580FNGは、Vout 50V/Iout 1.6Aの定電流2相パイポーラステッピングモータードライバICで、TB67H481FNGおよびTB67H480FNGは、Vout 50V/Iout 2.5Aの定電流Dual HブリッジドライバICで、入力インタフェースは、TB67H481FNGがIN入力タイプ、TB67H480FNGがPHASE入力タイプとなっている。
パッケージは、汎用性の高い小型のHTSSOP28(6.4mm×9.7mm)を採用することで、同社の既存製品「TB67S109AFNG」で採用しているHTSSOP48パッケージと比べて実装面積を約39%削減することに成功。加えて、HTSSOPタイプは2方向から端子が出ているため、4方向から端子の出ているQFNタイプに比べて、基板配線時の引き回しが容易になると同社では説明しているほか、チャージポンプ回路用の外付けコンデンサもデバイス本体へ内蔵しているため、外付け回路部品の削減が可能となり、実装基板の省スペース化を図ることが可能になるともしている。
なお、これらの4製品の適用製品分野としては、「プリンタ」「マルチファンクションプリンタ」「ATM」「両替機」「監視カメラ」「プロジェクタ」などと同社では説明しているが、モーター電源電圧として8.2Vから44Vに対応し、かつSleepモード時の消費電流を最大20μAに抑えていることから、12V/24V電源のアプリケーションに幅広く使用可能だともしている。
すでにこれら4品種ともに出荷開始済みだという。