セールスフォース・ジャパン(Salesforce)は6月14日、顧客管理プラットフォーム「Salesforce」ユーザーが生成AIを活用してCXと企業の生産性を強化できるよう支援する「AI Cloud」を発表した。
「AI Cloud」は、信頼性の高いオープンでリアルタイムの生成を実現することに最適化された一連の機能群。新たにEinstein GPT Trust Layerを搭載し、エンタープライズデータのセキュリティやコンプライアンス要件に対応しながら生成AIのメリットを活用できるため、生成AI活用のリスクに対する懸念が解消されるとしている。
心臓部となるCRM向けAI「Einstein」に生成AIを搭載することで、営業やサービス、マーケティング、コマースの領域で企業や社員の生産性と効率を向上させるとしている。AI Cloudを活用することで、営業担当者は顧客に合わせたメールを速やかに自動生成でき、サービスチームはチャット返信やケースサマリーを自動生成することが可能。マーケティング担当者はパーソナライズされたコンテンツを自動生成し、コマースチームはインサイトやレコメンデーションを自動生成。開発者はコードを自動生成し、コードに潜むバグを予測・修正を提案できるとのことだ。
Salesforceの会長兼CEOであるMarc Benioff氏は、次のように述べている。
「AIは私たちが想像もしなかったような方法で世界を再形成し、ビジネスを変革しており、あらゆる企業がAIファーストになることを求められています。当社のNo. 1 CRM上に構築されたAI Cloudは、AIの力を最も素早くかつ簡単に引き出すことができ、その中心にあるのは新たなEinstein GPT Trust Layerによる信頼性です。AI Cloudはあらゆる企業に驚異的なイノベーション、生産性、効率をもたらします」