米オラクルは6月13日(現地時間)、企業向けAIプラットフォームを提供している米Cohereと連携して、組織のエンド・ツー・エンドのビジネス・プロセスを自動化し、意思決定を改善し、顧客体験を向上させるためのネイティブなジェネレーティブAI(生成AI)サービスを提供する予定だと発表した。
新サービスは「Oracle Cloud Infrastructure (OCI)」上に構築され、独自のSupercluster機能を活用したものとなる。
Cohereはパートナーシップにより、OCI上でジェネレーティブAIモデルのトレーニング、構築、デプロイを行う。OCIは、1クラスタあたり16,000以上のH100 GPUというスケールでGPUクラスタ技術を提供し、低いレイテンシーとリモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)ネットワークを備えているため、AIワークロードの実行に適しているという。
オラクルは、「Oracle Fusion Cloud Applications」、「Oracle NetSuite」、および業界特化型アプリケーションを含むビジネス・アプリケーションにCohereの言語モデルを組み込む。
また、オラクルは、ヘルスケアとパブリック・セーフティ向けに新しいモデルを展開し、業界固有のアプリケーション全体にジェネレーティブAIを組み込む予定。
これらのAIサービスは、ナレッジ・ワーカーの生産性と効率を高めると同時に、アイデア出しや創造性、付加価値の高い仕事に時間を割くことを実現し、従業員の体験全体を向上する。
さらに、「Oracle Database」や「MySQL HeatWave」に機械学習機能を導入したように、ジェネレーティブAI機能をデータベース・ポートフォリオに組み込んでいく予定。